子どもの言葉が強すぎてどう人を傷つけているのに本人は気づけない。こんな時は「経験」から教えてあげましょう。

自閉スペクトラム症と診断されて、他の子とコミュニケーションを取るのが苦手な子ども。
時々発せられる言葉が、どう考えても人を傷つけているのに、本人は全く気づかずに笑っている。

目の前にいる子は、泣きそうな顔で俯いているのに……。

慌ててその子に謝ったけれど、お母さんから睨まれてしまった。

どうしよう……。
このままだとこの子にお友達ができないだけではなく、私も孤立してしまうかも。

子どもでなくても、自分主体で物事を話す人はいますよね。
それで傷つけているのに、本人は全く知らん顔。

そのような人は、世間からも嫌われてしまいます。

……そうですよね。
あなたのお子さんも、そんな大人に育って欲しくはないと思います。

大人になって周りから嫌われてしまっては。
本当に孤立した、寂しい人生を送ってしまうことになりますから。

それを避けるためには、今からしっかりと教えてあげることが必要なのですが。
自閉傾向のある子は、自分の世界で生活していることが多いので周りに気を配るのが苦手。

そのような子に、どう教えればいいのか。
それは、「経験」がいい手助けになってくれます。

私がどのようにしていたか、ここでお伝えします。
同じようにしてみたら、きっと。
あなたのお子さんも発言について考えてみるのではないでしょうか?

ぜひ、最後までご覧ください。

経験したイヤな思い、言葉から「こうなりたくない」を教える

お子さんの言葉が強いことを指摘するときには、始めにどんな言葉がイヤだったか、辛い想いをしたのか、一緒に考えてみましょう。

もしかしたら、ここでパニックを起こしてしまうかもしれません。

その時は、別の日にまたやってみてください。

タイミングは、人を傷つける強い言葉を無意識に言ったとき。
なぜなら、言った途端に注意されると、「あっ」と気づきやすいからです。

ただ、いきなり「そんなこと言ったらダメだよ」と言ってもわからないと思います。

私が次男にやっていたパターンはこのような感じです。

  1. 次男を呼び、最近イヤなことを言われなかったか聞いてみる
  2. 「あった」と言ったら、それはどんな言葉だったか聞いてみる
  3. その言葉を言われて、どんな想いをしたのか確認
  4. その後に、さっき言った強い言葉を言って「こう言われてどう思う?」と考えさせる
  5. 泣きそうな顔をしたり、「イヤだ」と言ったら、「そうだよね」と賛同
  6. その後に、
    「でも、今○○がこの言葉を言ったんだよ。
    前に○○と言われてイヤだったのと同じ気持ちじゃない?」と伝える
  7. その後に、「こんな言葉言われたくないよね?」と確認
  8. 頷いたら、「じゃあ、今度からは言わないようにしようね」と約束

もちろん子どもなので、1度言ったくらいでは意味が伝わらないでしょう。
おそらく、また同じ言葉を言うと思います。

その時は、面倒でももう一度、同じことを繰り返してください。

繰り返し学ぶことで、子どもは「この言葉はだめななんだ」と学びます。

自分がイヤな思いをする言葉は相手もイヤな思いになる

約束ができたら、自分がイヤな思いをする言葉は、相手の子もイヤな思いになることを教えてあげましょう。

けれど、焦ってはいけません。
私もよくやってしまうのですが、いきなり、

「自分がイヤな思いをする言葉は相手もイヤな思いをするから。
絶対に言っちゃダメだよ!」


って言われても、お子さんにとっては「へ?何のこと??」ってなりますよね。

面倒ですが、順を追って教えてあげることが大切です。

繰り返し学んで「これは言ってはいけない言葉なんだ」と身につけることで。
お子さんのコミュニケーション能力はアップします。

子育てはトライ&エラーの繰り返しだと私は思っています。
私の方法がそのままお子さんに当てはまるとは限りませんので、
その場合はどんどんカスタマイズしてくださいね!

あなたがお子さんと日々笑って過ごせることを願っています!