イヤなことがあったのはわかるのに話してくれない子ども。それに私もイライラ。こんな時は「待つ」のが一番です。

保育園から帰ってきて、ずっとブスッとしている子ども。
何かイヤなことがあったのはわかるのに、「どうしたの?」と聞いても何も話してくれない。

保育園でイヤなことがあったなら言って欲しい。
言ってくれないと何をしてあげられるのかわからない。

ずっと不機嫌でいられるとこっちまでイライラしてくる!
こんな時どうしたらいいの?

お子さんに話を聞きたくても話してくれない。
よくある話ですよね。

けれど、この場合は焦って話を聞き出そうとするのは絶対にしてはいけません!

なぜなら、口にしたくないほどイヤな経験をしたのに、話すことでもう一度、それを思い出すことになるのですから。

気持ちの整理ができないうちに話せと言われたら。
お子さんはパニックを起こして泣き出してしまいます!

あなただって、お子さんを泣かせたいわけではありませんよね?

このようなとき、自閉スペクトラム症と診断された次男を持つ私がどうしていたか。
経験を話したいと思います。

あなたの悩みを解決するきっかけが、私の経験の中にあると思います。
子どものイヤな経験を聞いてあげたいと思ったら、ぜひ、記事をご覧くださいね。

※発達グレーは、発達障害と診断されていないけれど、その傾向があること」を意味する言葉です。
※「自閉スペクトラム症」は、対人関係を築くことが苦手、強いこだわりがあるなどの特徴がある、発達障害の症状の1つです。

イヤな経験を話すのは苦痛

イヤな経験を誰かに話すのは、その時のことを思い出すきっかけにもなり、苦痛を伴います。
特に、自閉傾向がある場合はイヤな経験を強く記憶に刻んでいる可能性も。

イヤな思いは何度もしたくありませんよね。
それなので、一切話してくれないのかもしれません。

この場合は無理に聞き出さずに、話してくれるまで見守る。
その後にさりげなく聞いてみて、話してくれそうなら話を聞く。


このような対応を取ると、結構話してくれます。

次男の場合もそうでした。

明らかにイヤなことがあったのは雰囲気で伝わったので、私は最初、無理にでも聞き出そうとしましたが、これをやるとますます殻に閉じこもってしまうんです。

そんな態度を取る次男に私はイライラしてしまい、また、強引に聞き出そうとしました。
その結果、耐えきれなかった次男は大泣き。

それなので、次は話してくれなそうだったら一旦離れて、家事をすることに。
家事を続けていると、だんだん次男の視線を感じるようになりました。

そのタイミングで「どうした?保育園で何かあったの?」と聞いてみます。
けれど、次男は話してくれません。

仕方ないなと思い、再び私は家事を始めるとまた感じる視線。
「ん?」と振り返ると、目に涙を溜めながらじっと私を見つめている次男。

そこでもう一度「何があったの?」と聞くと、「……保育園でイヤなことを言われた」と、初めて教えてくれました。

次男も話して何とかしたかったんだな、と、ここまで来てわかりました。
ただ、私が結果を焦ってしまったので、気持ちの整理がつかなかった次男はパニックを起こしてしまったんです。

焦らずに待つ。
話してくれそうなタイミングがあったら、作業を放り投げてでも話を聞く。

話を聞いてあげられるポイントは、この2つだと思います。

カウンセラーに頼るのもあり

先ほどのことを試しても、誰にも何も話してくれなそうだったら、カウンセラーさんに頼るのもありだと思います。

一度カウンセラーさんと話してみて、合わないと思ったらそれで終わりにしてもいいのですから。
あなたもお子さんも辛い思いを抱え込まないように、一度話してみるのはいかがでしょうか?

子育ては1人でやるものではありません。
差し伸べてくれる手は、素直に取りましょう。


すべてをあなた1人でやろうとすると、どこかで無理が生じて倒れてしまいます。

完璧な子育て誰にもできません。
多少適当なくらいで全然構わないんです。

気負いすぎずに、力を抜いて。
お子さんと楽しく日々を過ごしてくださいね!